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ドキュメント「現在進行形」 > とくぞうさんの家・8

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vol.8 着工〜基礎工事。

家づくりの優先順位。

家づくりを具体的に計画してから約8ヶ月。ようやく着工までこぎ着けました。8ヶ月という時間は、一般的にはやや長い方でしょうか。これは、自分でいろいろな段取りを行ったということもありますが、初期のプランが出てから家族の意見がまとまるまでに時間が必要だったからだと思います。特に、両親に「素っぴん」の良さをわかってもらうまでに時間がかかりましたし、今まで暮らしていた古い一戸建てに比べてスペースも少なくなる訳ですから、当初はそれなりの広さが欲しいという希望もありました。プランはじっくり話し合い、結論を急がず、家族が最終的に同意できるまで考えました。

例えば、収納1つ作るにしても、坪単価で計算すればそれだけで50〜60万円になってしまいます。「荷物のためにそんなお金を掛けられるのか?」「それよりも、少しでも快適に、モノではなく人間のためにスペースを使いたい」「モノは最小限に抑えよう」…、と最後は家族皆が思うようになりました。要は、家づくりの優先順位ををどう考えるかですね。ですから、恥ずかしながら解体時のゴミは相当出ました。中には思い出の品もありましたが、思い切って捨てました。今では、できるだけ無駄を省いた家づくりができてよかったと思っています。

また、家づくりって人生計画と、住む人のライフスタイルそのものだな、とも思います。家を建てようかな、と考え始めたときは、いろいろと迷うことがあるもので、両親と同居か別居か、新築にするか改築するか、無垢材がいいのか集成材がいいのか、など悩みは尽きません。私の場合は、そんな悩みを秋山先生や工務店さんが説いて(解いて)くれて、客観的な立場でどうしたらいいか、私達の頭の中を整理してくれました。

両親との同居については、当初は自分たちだけの家を建てることから考えていましたが、土地+建物両方の取得には負担が大きすぎました。であるなら、少しでもお金はかからない方がよい。ということで、私達は同居の道を選びました。しかし両親とは生活のパターンも違いますので、その辺りは設計的に配慮しました。わが家は開放的なプランではありますが、実は、私達家族と両親のスペースをつなぐ間口は、たったの1m。これにより、私達家族に来客があっても両親達は静かに過ごせます。秋山先生のあのプランがなければ、まだ家づくりに着手できなかったかもしれません。

基礎は大事。

さて、前置きが長くなりました。いよいよ着工です。

まずは建物が建つところに「地縄」が張り巡らされました。敷地に対する建物の形がわかります。このとき誰もが感じる印象が「ウチってこんな小さいの?」だそうです。私もそう感じました。建物の位置が決まったところで「 遣り方」(やりかた)と呼ばれる、高さや位置を決めるための造作物がつくられます。

地縄と遣り方

地縄と遣り方。

その後は基礎工事です。地盤調査の結果は悪くはなかったのですが、基礎工事の職人さん曰く、「掘った手応えからあまり強固な地盤とはいえない」ということで、急遽方針変更。総2階部のみ1m掘り下げ、25cmずつ転圧をかけることにしました。基礎は非常に重要ですので、時間とお金が掛かることに異存はありませんでした。このあたりの仕事には職人さんの知恵と経験が生きます。この敷地は昔沼地で、この付近は近くの山から持ってきた土で埋め立てられたんだよ、と祖父の時代の頃まで遡っていろいろと教えてくれました。父でさえ知らなかったことです。わが家に出入りする職人さんは、皆半径1km以内の地域に住んで仕事をされている方達ですので、長年に渡って得られた情報力を発揮してくれました。

ローラーで転圧。

ローラーで転圧中。

転圧が済み、強固な地盤ができあがりました。その後捨てコンクリートが入れられ、徐々に基礎が立ち上がっていきます。土間の部分の配筋は二重に入っています。

基礎の配筋。コンクリート打設。

【左】基礎の配筋をつくっています。まるで布を織っているかのよう。
【右】ポンプ車から生コンが送り出されます。手早く、土間部が打設されていきます。

家づくりを決めた理由の一つが「地震への不安」でしたので、通りかかった近所の方達に「丈夫そうな基礎だねえ」と声をかけられた時は嬉しかったです。職人さんも、「地震がきて家が転んでも基礎はそのままくっついて倒れるよ」と表現していました。確かに頑丈そうな基礎ができました。

基礎。

太陽熱をがっちり蓄えてくれそうな基礎ができました。

あとはいよいよフォルクス部材の搬入を待つ段階となりました。

現場を点検?中。

土間部分の基礎配筋を点検中の検査員?3人組。

2006年3月23日掲載

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