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vol.11 つくり手と住まい手という関係。

突然の雨

上棟式の終わった夜。いきなり雨が降り出してきたのです。天気予報は何回もチェックし、晴れだと言っていたのに。そうです、実は、建て方が終わったわが家は、まだ何も雨仕舞いをしていなかったのです!

その瞬間私と父は、懐中電灯を持って車へ猛ダッシュ。以前にもお話した通り、父は材木加工業を営んでおり、養生用のブルーシートをたくさん所有していました。父の会社へ向かい、持てるだけのシートを車に積み、 少し前まで宴で賑わっていた新築現場に大急ぎで戻りました。

ところが、現場についてビックリ。もう工務店さんが到着してシートをかけています。しかもまだ足場もなく、雨で濡れている屋根にあがって作業をしていたのです。もちろん、投光器の数も十分ではなく、車のヘッドライトも利用して辺りを明るくしていました。

これには感動しました。工務店さんもちゃんとわが家のことを、私たちと同じように、またはそれ以上に愛着を持ってくれているんだ、と感じました。ただでさえ建て前で朝から力仕事をして疲れているはずなのに…。でも、手際よく、黙々と作業を続けます。彼らにとっては特別なことではないのかもしれません。雨の中作業をしていただいたお礼を言い、しばらく私たちもお手伝いをしました。おかげさまで雨による染み、汚れは全然付きませんでした。よかった。

家づくりで大切なことは

最近、欠陥住宅のニュースを見るたびに心が痛みます。家づくりというのは、つくり手と住まい手がきちんと意思の疎通ができていることが肝心です。せっかくお金をかけて家をつくっても、意思の疎通が図られずに、思いと違う方向に行ってしまったら、泣くに泣けません。まずは つくり手との信頼関係を築くこと。私はそれが一番大事なことだと思いました。

家づくりって、設計に始まり、いろんな要素が絡んできますが、全ては「信頼関係」に基づく「安心」を得られるかにかかっていると思います。設計がうまいとか、金額が安いとか、技術力が高いとか、 つくり手の工務店さん選びのポイントはいろいろとありますが、私はやはり、いかに信頼関係を築いて、安心して任せられるかが家づくりの成功の秘訣だ、とこの時思いました。

2006年10月17日掲載

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