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ドキュメント「現在進行形」 > かっこま亭かっこま亭5.OMソーラーのある生活八ヶ岳南麓で3回の冬をOMソーラーと共に過ごした。結論は、計画時の期待通りにあるいはそれ以上に快適で面白い、である。その間の経験で得たOMソーラーとの付き合い方について触れたい。 OMソーラーの運転:自動運転なので全く手間要らずである。特に別荘として使う時は留守中も屋内空気を整えてくれるありがたさは大きい。 連続運転しても消費電力は40W電球の点灯と同等なので気にならない。 一方、希望すればコントローラ(制御盤)で運転条件を色々設定できる。 当山荘で特に設定しているのは次の機能である。
運転記録の利用:コントローラ(制御盤)は10日間の運転状況を記録している。これを見るのは面白い。例えば、寒い朝最低温度を調べてみる、日差しの強かった日に屋根熱量を知る、暑い夏に屋根棟温度が100℃にもなって驚く、等などである。記録を取り続ければ季節の移り変わりを定量的に知ることができる。これが昂じて3年間1,095日間のデータを採り(3日の欠落あり)、本文をまとめることとなった。 欲を言えば、記録を少なくとも2週間は保持して欲しい。 記録を書き取るだけのために日帰りしたことが何回かあった。
【写真】灯油ボイラーは屋内にあるので凍結防止ヒーターも留守時の水抜きも不要である。石油高騰の折り暖房には殆んど使用せず、専ら給湯用となった。
補助暖房の使用:計画時は寒さ対策に心配が多かったが、結局は建ててみないと分からないという面がある。主暖房をOMソーラー、補助暖房を薪ストーブと灯油ボイラーによる温湯暖房としたが、最近の灯油価格の高騰もあり殆ど薪ストーブで済ませており、十分快適である。 灯油ボイラーは暖房では補助の補助の位置付けになり、専ら給湯用となった。 2階リビングダイニング:OMソーラーは床を温め暖気を床開口から取り出すので、1階が暖かく生活の中心となるリビングダイニングを1階に配置するのが有利である。 一方、当山荘では山々を見たい一心で2階に配置することに迷いはなかった。晴れの昼下がりは1階床が温まり本当に快適であるが、総じてそういう時は外出していることが多いので結局は大差ないと割り切っている。
【写真】冬の夕焼けにシルエットを見せる南アルプスの山々は美しい。
【写真】芽吹き時は霞がかかって山々は姿を現さない。めずらしく残雪の北岳が現れた。
八ヶ岳南麓は春から秋にかけて元々快適な場所であり、厳しい冬の寒さをOMソーラーで和らげることができ、1年を通して快適な家となった。 ただ快適なだけでなく、気象に敏感になり振幅の大きな自然の変化を楽しんでいる。冬の間だけ葉を落とした雑木林の梢を透して2階リビングから南アルプスの朝日に輝く雪山が、夕焼けを背景にしたシルエットが、見えることに満足している。 最後に、快適な山荘はOMソーラーとしっかりした建物づくりの組合わせで得られたもので、尽力いただいた施工工務店の各位に感謝している。 6.測定データの精度コントローラ(制御盤)が表示する測定データは、絶対値精度が保証されているものではない。熱量のデータは各部の温度とファンの風量から計算されるが、風量は過去の測定データから仮定された値を使用している。読者には、本文中のグラフの数値は目安であり、相対値として日々のあるいは季節の変化を知ることを狙いとしているものと、捉えて頂きたい。
【写真】3年間の記録を取り終えてから1ヵ月後、これまでにない寒さと雪が訪れた。屋根に残った雪のためOMソーラーにとっては厳しかった。雪掻きをしてふと振り返ると自然が見せる一瞬の美しさの中にあった。これは何事にも換えられない。 〜完〜 2008年4月23日掲載 |
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