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Voice to Voice > Voiceナビ:OMソーラーと花粉OMソーラーと花粉掲載:2005年2月15日
OMソーラー協会には、「空気を取り込むOMソーラーは、集熱経路から埃や花粉も取り入れてしまうのではありませんか?」というお問い合わせがたびたび寄せられます。
実際には、空気がゆったりと流れる通気層(秒速数cm〜数10cm、タバコの煙程度)では、重量が比較的大きい花粉、あるいは埃などを積極的に吸い込むほどの強い吸引力はなく、入っても途中で止まって、室内までは入って来ないと考えています。ただ、OMではない家と同様に、玄関や窓を開けた時や外出から戻ってきたときの衣服や人体に付着して室内に入ることがありますので、100%侵入を防ぐのは難しいのも事実です。
ここでは、2003年2月から5月にかけてOMソーラー協会にて行った、「OMソーラーの家と、OMソーラーではない家の花粉数に関する実測結果」と、花粉についての過去の投稿をご紹介します(実験結果は、soleil39号掲載記事)。 花粉の数を測ってみました実測の概要
※:( )内は花粉症の人 実測方法
実測結果OM住宅と一般住宅の平均花粉数(※)をグラフで示します。結果からは、OM住宅と一般住宅との間に目立った傾向の違いは見られませんでした。OM住宅の方が室内花粉数の多い地域もあれば、逆に一般住宅の方が室内花粉数の多い地域もあり、また同じ物件でも実測時期によって傾向の違いが見られました。以下、各地別に実測結果を整理してみました。 ※平均花粉数…測定期間中に捕れた花粉の数を、1日・1cm2あたりに平均した値。単位は個。 ■静岡県浜松市浜松市は全国的に見ても花粉飛散が多い地域。他の地域の実測値と比較しても、数倍の花粉が観測された。実測期間内に、日中、窓が開け放たれていた日があった(OM住宅)。外の花粉の増加と重なったため、室内の花粉も多かった。
■富山県高岡市一般住宅では、猫を2匹飼っていた。全体に室内の花粉が多めなのは、猫が持ち込む花粉が影響しているかもしれない。
■大阪府堺市4月後半はスギ花粉が終息に向かう時期。外の花粉にもマツなどスギ以外の種類が増えていた。OM住宅では、床下の花粉は居間・玄関と比べて少なかった。他地域のOM住宅でも同様の傾向が見られた。
■徳島県徳島市OM住宅で3/11〜3/24の期間は、外に設置したスライドガラスのケースが半分閉じてしまっていたため捕捉数は少なかった。一般住宅の実測値は、前の期間と同じ程度。玄関の花粉数が目立って多く、この期間中はドアを開けていた日が多かったと思われる。
今回の実測で確認された花粉の種類計数時には、花粉の種類を分類しながら数えることが困難だったため、全ての花粉をまとめて数えました。
スギ花粉(@A)・ヒノキ花粉(B)花粉症の主原因として知られており、今回の調査でも最も多く確認されました。スギ花粉は、直径約30μm(※)の球形で、パピラと呼ばれる花粉管口の突出部があるのが特徴。ヒノキ花粉も直径30〜45μmですが、パピラはありません。いずれも給水して割れることがあります。なお、イネ科の花粉も30〜40μm程度の球形で、(B)の写真はイネ科植物の可能性もあります。 ※μm(マイクロメートル)…1ミリの1000分の1 その他の花粉(C〜I)割合としては少なかったのですが、他種の花粉もいくつか確認されました。マツ花粉(C)は気嚢(きのう)が両側に2つ付いているのが特徴。花粉管口が3つ突出している花粉(D)はシラカバ花粉と思われます。溝が3ヶ所付いている花粉(E)はコナラ花粉の可能性があります。表面が棘状になっている花粉(F)はブタクサ花粉に同様の特徴が見られますが、飛散時期が異なるため(ブタクサ花粉は8月〜11月)種類は不明です。その他、三角形で比較的小さな花粉(G)、多角形の花粉(H)、大きな球形の花粉(I)などが確認されました。 まとめ今回の実測結果では、OM床下空間での花粉数は少なく、また居間や玄関の花粉数にOM住宅と一般住宅との大きな差は見られませんでした。このことから、家への花粉の侵入は、OMによる外気取り込みよりも、ドアや窓の開閉、人の出入りなどの影響の方が大きいということがいえそうです。 書籍紹介
『お医者さんが書いた住まいの本』 著者:服部芳樹+伊藤英門共著/発行:海象社/本体価格:1,480円(税別) アレルギー専門の医師と健康な家づくりを実践している建築家が、実際に生活している家でダニ、カビ、花粉、ホルムアルデヒドなどの調査を実施。測定や実験の結果を通して、その解決の糸口を、あらためて「換気と風通しのいい家」と提示、建築事例もあわせ紹介しています。
ご参考ください。 会員のみなさんの声花粉について寄せられた会員のみなさんの声を集めてみました。 暮らしてみてOMソーラー協会には、時折「OMの家に住んで花粉症が軽くなった」という声が寄せられますが、上記の実験「花粉の数を測ってみました」でも触れているように、花粉の数は一般の家庭と変わりがなく、その理由は定かではありません。 ひまわり会には、「OMの家に住んでも花粉症の症状は同じ」という人、「OMの家に住んだら症状が軽くなった」という人、さまざまな声が寄せられていますので、ご覧ください。 また、「花粉症です」では、山梨県で内科医をされている保坂嘉之さんより、花粉症が軽くなったといわれる方の要因についての見解をいただいています。 暮らしてみて・ハガキから埼玉県の大和田良一さんからは、「OMの家では生き物が長生きして、花粉症の症状も軽くなった」というご意見を、おハガキにていただいています。 岐阜市・耳鼻咽喉科の医師による調査結果から花粉の数について、岐阜市の耳鼻咽喉科のお医者さんが調査された室内の花粉量を簡単にご説明しています。 事務局より今年(2005年)は、昨夏の高温少雨により十分に光合成をして栄養を蓄えたスギやヒノキから大量の花粉が飛散することが予測されており、飛散量の少なかった昨年に比べ10〜30倍、例年比でも1.5〜2倍の花粉が飛散するといわれています。 「花粉症には縁がない」と思っているみなさんも、 1)くしゃみ、2)鼻水、3)鼻づまり、4)目のかゆみ という、『花粉症の四大症状』が起こるようになったらくれぐれもご注意くださいね。 ちなみに、室内に進入する花粉の数は、一般住宅、OM住宅にかかわらず、暮らしの中でのちょっとした工夫で少なくすることが可能です。例えば、
などなど。 この他にも、何か工夫をご存知でしたら、ぜひ「Voice to Voice」へご投稿ください。 お待ちしています! |
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