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Voice to Voice > Voiceナビ:植栽

植栽

掲載:2005年5月17日

植栽イメージ

植栽というと、ガーデニングや庭園といったような観賞用のイメージを持つ方も多いと思います。しかし、実際は日射対策や防風の役割を果たしたり、空気を冷やして温暖化を抑制したり、精神的な落ち着きを感じさせてくれたりと、実にさまざまな働きがあります。

分かりやすいところで言えば、昔ながらの生垣です。生垣はプライバシーを守りつつ、防風などの機能も果たします。また、夏の熱い日射しを防ぎながら、冬は葉を落として日射しを取り込むといったことは、落葉樹ならではの働きです。

自然の力を最大限に活かそう、というOMソーラーの家づくりでは、住宅本体の設計だけでなく、こうしたさまざまな機能を持った植物を計画的に配置することも、重要なポイントです。

植栽について

落葉樹の効果

落葉樹は、夏は窓から直接入ったり地面にあたって反射したりする太陽熱を遮ります。冬は反対に、その両方を取り入れます。

落葉樹の働き

樹の選択

植栽計画を考える上で、どんな樹の種類を選ぶかは重要な問題です。心が落ち着き、視覚的にも美しい植栽であることはもちろん、高い日差しの南側と、低い日差しの東西側など、その方位によっても適している樹種には違いがあります。

南面に適した樹木(ケヤキ、コナラ、ハナミズキ、ヤマボウシなど)

ケヤキ、コナラ
【樹木の条件】
  • 茂りが密であること
  • 下枝が上がり、足元に枝がないこと
  • 強い日差しに耐えられること
  • 冬に葉を落とすこと
【樹木の選択基準】
  • 下枝が2m以上まで上がっていること
  • 1階の庇よりやや高い、3〜4mの高さがあること
  • 葉張りは、1.8〜2mくらい

東西面に適した樹木(アカシデ、ヤマモミジ、エゴノキなど)

アカシデ、エゴノキ
【樹木の条件】
  • 低い角度からの熱線に強いこと
  • 下枝が多いこと
【樹木の選択基準】
  • 枝が二重三重にしげっている
  • 高さ3〜4mの樹


日射遮蔽の工夫(緑のスクリーン)

植栽には庭木をはじめ、芝生、生け垣、花壇、プランターのほか、外壁にからませて緑の壁をつくるツタなど、さまざまな種類があります。最近では、「造園」のようにわざわざ植木屋さんにお願いしなくても、家族で簡単にお手入れできるものが選ばれることも多くなっています。

中でも「日射を遮る」という意味で手軽にできるおすすめの手法は、ツタやヘチマなどの蔓植物による緑のスクリーンです。夏の間、西側の壁が受ける日射量は南面よりも多く、外壁表面温度は50℃にも達します。この焼けこんだ西壁の熱が、徐々に伝わってうだるような暑さを呼ぶのですが、緑のスクリーンは、葉の重なりが日射を遮り、蒸散作用によって、外壁の温度を外気温とほぼ等しい状態に保ってくれます。

「直接壁に緑を這わせるのに抵抗がある」という方に、以下のような設置方法をおすすめします。

緑のスクリーン

蔓植物は成長が早いので、パネルやルーバーを組み合わせ、繁茂の範囲を限定させてあげるのがポイントです。また、これらを設置する最は日差しの角度を考慮して、東西面は壁に対して並行に、南面は庇の延長戦上にパネルを設置すると効果的です。パネルの温度が上がりすぎると蔓類の成長が止まってしまうので、パネル面には、比熱の高い素材や濃い色のパネルは避けることもご注意ください。

日射遮蔽を行った場合の熱環境

以下は「パーゴラ」を行ったときの効果の様子です。赤外線放射カメラによる熱画像を見ると、温度の違いがよく分かります。
※OMソーラー協会の元本社敷地内に建てられたフォルクスAにて

■日射遮蔽のない濡れ縁の様子

日射遮蔽がない場合

南側の濡れ縁の表面温度 1995年8月26日午前10時測定。

午前中のこの時間、すでに濡れ縁は50℃以上です。

■パーゴラの日射遮蔽により日陰になった縁側

縁側写真パーゴラ熱画像

南側の濡れ縁の表面温度 1996年8月16日午後12時16分測定。

パーゴラを設置し、その上に簾を敷いた状態。濡れ縁の表面温度は38℃前後。測定日時は異なるものの、「日射遮蔽のない濡れ縁の様子」と比べるとその違いは歴然で、日向の表面温度よりも20℃以上も下がっている数値です。

パーゴラ写真縁側熱画像

簾の裏面 1996年8月16日午後12時17分測定。

パーゴラの上に置かれた簾に、下からカメラを向けたもの。前面黄色は40度以上を表しています(縁側や窓面などへの再放射がある状態)。なお、実験時には一面全部が緑で覆われるまでにはなっていませんでしたが、パーゴラの上が、前述したツタやヘチマのような蔓植物で完全に覆われれば、縁側の表面温度はさらに下がり、外気温近くなることは間違いありません。

会員のみなさんの声

植栽や日射遮蔽について寄せられた会員のみなさんの声を集めてみました。
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西日対策

西日対策をテーマに、「遮光カーテン」「よしず」「窓に庇をつける+すだれ」「ブラインド」「オーニングウッドデッキ」など、さまざまなアイデアが寄せられています。

 すばらしいフォルクスの断熱性能

猛暑対策

夏を快適に過ごすための提案として、さまざまな方がコメントしてくださっています。簡単に採用ができる効果的な方法としては、やはりよしずやすだれが人気のようです。

 猛暑の過ごし方

視覚に与える効果

「凹凸の少ない四角い家は、工事の手間や材料費が抑えられ建築費の節約になるけれど、デザイン的におもしろく見せるコツはありますか?」そんな疑問に、すっぴんさんややまぼうしさんは、植栽計画や緑で表情を変える、という提案をされています。

 四角い家をおもしろく見せるコツってありますか?

投稿募集

緑に引き寄せられるのは人間だけではありません。家の周りの生垣や、樹木に消毒は必要なのか、否か。誰もが気になるこのテーマについて、ご意見をお寄せください。

 生垣や樹木の消毒は必要?

夏の日射を防ぐために効果的なツル植物について、たくさんのご意見・体験談・解説をお待ちしております。

 夏の暑さ対策について

事務局より

これまでのデータによると、よく茂った落葉広葉樹は、春から秋にかけて日差しの約90%を遮ることができるといわれています。自然を閉ざす方向ではなく、自然と親しみ、活かそうという発想で植栽計画を考え、夏の涼を楽し んでみてはいかがでしょうか。


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