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通風

掲載:2005年6月23日

風イメージ

夏、風は涼しさを感じさせてくれる、もっとも身近な存在です。

日本では、昔から窓を開けて風を呼び込み、打ち水やすだれをするなど、知恵と工夫を活かした住まい方が伝えられてきましたが、設計段階から風の通り道が計算されていると、その快適性は格段に変わります。

ここでは、家づくりにおける風の取り込み方のポイントや、実際に住まわれている方のご意見を集めてみました。

風について

窓の配置で風の通り道をつくる

通風による涼を得るためには、風の通り道をつくることが大切です。
設計者は、風の出入り口を考え、さらに開口部と構造のバランスも含めて検討を重ね、最終的に、図面に窓の配置を落とし込みます。以下は、そのポイントです。

南と北に通風

南と北、または東と西に窓を設ける

風を上手に取り込むには、入り口だけでなく、出口も必要です。
風向きや風速は、建設地によって異なるため、OMソーラーの家づくりでは、全国842地点にあるアメダス気象データを使って風をはじめとした建設地の気候特性を解析し、設計に活かします。

南と北に通風

対角線上に窓を設ける

風が入ってくる方角の窓と、対角線上にある窓を開け、空気の淀みをつくらないようにします。

低い位置と高い位置に窓を配置する

南と北に通風南と北に通風

暖かい空気は上に昇る性質があるので、高さの違う窓が開いていると空気は上に向かって移動します。窓の位置に高低差をつくると、風がない日でも、ゆるやかですが風が吹いたのと同じような状態になります。天窓も、そうした工夫の一つです。

風の動きを読む

上記では、一般的な風を取り込むポイントに触れました。しかし、風には、その地域によって風向・風速といった動きが異なるという大前提があります。

OMソーラーの家づくりでは、建築地の周辺環境や地域の気候を読み取りながらプラン作成が進められます 。具体的には、全国842地点にあるアメダス気象データを使って気候特性を解析していくわけですが、このようにさまざまな「風」の動きも、設計上、重要な要素です。

家づくりの際は、工務店さんに通風計画についても事前に確認してみてください。また、可能であれば、家を建てる人が実際に建設予定地に立って風の特徴を確認することをおすすめします。
 

風を利用する

風の向き、強さ、頻度は、地域の気候条件や、時期、時間などに左右されますが、敷地の周辺環境によっても左右されます。家づくりの際は、周辺環境も十分に調査 することが大切です。

以下は、夏の風を取り込む際の設計上のポイントの例です。設計の際は、このようなことに留意してバランスよくプランをご計画ください。

【夏、風を通す】
  • 夏の風向に窓の位置を合わせる。
  • 開放的な平面プランにする。
  • 風の入り口と出口を設ける(吹き抜けや階段を利用して立体的に風が抜ける工夫)。
南と北に通風

ちなみに、冬の季節風を妨げるには、以下のようなことがポイントとなります。

【冬、季節風を除ける】
  • 季節風が吹く方向に、大きな開口部を設けない。

南と北に通風

  • 季節風が吹く方向に、納屋や縁側などのバッファーゾーン(緩衝空間)を設ける。
南と北に通風

  • 季節風が吹く方向に、生垣などの防風林を植える。
南と北に通風

  • 玄関とホールの間に一枚戸をつける(玄関は頻繁に開け閉めするので冷気が入りやすい)。
南と北に通風

会員のみなさんの声

通風や換気計画について寄せられた会員のみなさんの声を集めてみました。
(Voice to Voiceの閲覧には会員登録が必要です)

暮らしてみての声

「屋根裏換気はどうしていますか?」という東濃ひのきさんや「夏、帰宅したときに家の中に熱がこもっていることはありませんか?」というちえちゃんさんの問いに、 先輩会員さんが、ご自宅の住まい方の工夫や様子などを紹介しながら意見を寄せてくださっています。 また、家づくりにあたり、東西南北に窓を設けられたロウさんは、「フォルクスでの夏の二階の住み心地について」の話題で窓の位置や数を工夫することの大切さを おっしゃっています。

 屋根裏換気

 夏のフォルクス住宅

暮らしてみての声・ハガキから

はじめての夏を乗り切った西川さんは、開口部から風を呼び込む+簾による西日対策により、エアコンなしの生活を快適に過ごされたようです。また、エアコンなし生活3年目の犬のおまわりさんも、「窓の位置を考えて風の通り道をつくること」により猛暑も比較的快適に乗り切られたようです。

 エアコンのないOM、初めての夏

 相変わらずクーラー無しの生活です

事務局より

建築家の中には、家づくりにおいて「風の計画」をもっとも重要視するという人がいます。風が通りやすい家は、大抵いい家になっている、というのです。家づくりの際は、建設地の気候、周辺環境、風の特性などを十分に考慮し、風通しの良い素敵な空間へと活かしてくださいね。

ちなみに、家づくりを考えるとき、風の通り道は、リビングなど人が長時間いる場所を中心に計画することがポイントです。ご参考ください。

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