|
Voice to Voice > Voiceナビ:木の特性木の特性掲載:2005年10月6日
太陽や風など、自然の力を最大限に利用しようというOMソーラーの家づくりでは、木は欠かせない要素です。 今回は、木の心地よさ、特性、木への不安などについての資料を簡単にまとめてみました。木についてさまざまな視点から意見をくださっている「会員のみなさんの声」とともにご参考ください。 木について木は、どうして心地良いのか。木は、私たちの五感に次のように働きかけています。 ●木と「視覚」人が感じる光の色覚は、「色相(赤み・青み・黄み)」、「明度(明・暗)」、「彩度(鮮やか・鈍い)の3つの要素が関係します。 木の色は黄赤系統で、この色相は「暖色」と呼ばれ ます。「木材はあたたかい」と言われる理由の一つです。また、明度が高い木は「軽快な、すっきりした」、明度が低い木からは「重厚で深みのある」印象を受けます。彩度は多くの木が低く、「落ち着いたイメージ」を与えてくれます。 さらに、木は紫外線の反射が少ないことから目に与える刺激が少なく、逆に赤外線反射が大きいことが「あたたかさ」を感じさせる要素となっています。そのほか、木目の「揺らぎ」や細胞構造の微妙な凹凸が生む上品な光沢なども、人に感じの良いイメージを与えています。 ●木と「触覚」木材は、組織構造上、多孔性ですので、完全に密閉されていない中空層を多く含んでいます。密度が低いために熱伝導率は小さく、したがって断熱性が高く、触ったり握ったりしても手から木に熱が奪われにくいため、暖かさが感じられます。 ●木と「吸湿性」木は、湿度が高くなると湿気を吸収し、低くなると放湿するため、湿度が高いときに人が感じる不快感などを和らげてくれます。ビニールクロスや合板床材などの新建材は、この調湿作用に乏しいのが特徴です(汗をかく材料は、カビやダニの発生源になります)。さらに木は、アルミニウムやガラスに比べて熱伝導率や熱容量が小さいことから表面結露を起こしにくく、滑りの防止にも有効といわれています。 ●木と「香り」木の香りは精神を安定させ、緊張や神経過敏などの症状を緩和する作用を持っていることが実証されています。木の香りのもとでは、ストレスによる精神的発汗が減少し、指先の血流量が増加、脈拍数も安定します。 木のもとでの睡眠は疲れが早くとれ、翌日の作業能率を上げるともいわれています。 ●木と「吸音性」木は、適度に室内の音を吸収する吸音性を持ちます。木造の音楽ホールが音をよく反応させまろやかにすることや、木の楽器が奏でる伸びやかであたたかみのある音色からも その特性が分かります。 木への不安●木と「強さ」について木の家は、鉄やコンクリートの家より弱い、と思っている方は少なくないでしょう。確かに、同じ断面であれば木材はコンクリートや鉄に比べて強度が弱い、といっても間違いではありません。しかし、同じ重さあたりの強さで比較すると、木は優れた強度を持っています。 比強度…材料強度÷比重=強度的性質の比較
表(出展:『衣と日本の住まい』〔日本住宅・木材技術センター〕)から、木は引張(材料が自分の重さにどれだけ耐えられるか)で鉄の4.4倍、圧縮(押しつぶす力に耐える強さ)でコンクリートの9.5倍も強いことがわかります。 では、大きな地震があると、倒壊したふるい木造住宅ばかりが報道されるのはなぜでしょうか。
これは、木造住宅が老朽化住宅の中に占める割合が高いことによります。同じ木造でも、2×4や木質系プレハブ住宅は、国が定める構造上の規制を受けて建てられています。これに対して古い木造住宅は、かつて法規が定められる以前や規制の網をくぐって建てられてきたものが、地震が起こった際に露出するのです。 ●木の家と「火」鉄やアルミニウムは、炎を出して燃えません。そのため、「木に比べて安心」と思っている人も多いかもしれません。しかし、鉄は加熱されると比較的低い温度で急速に強さを失い、軟化してしまいます。炎を出して燃えることと、その材料の熱に対する強さということは、決してイコールではないのです。
表から、わずか3〜4分間で5割の強度が低下してしまう鉄・アルミに対して、木は15分間以上持ちこたえることが読み取れ、改めて火に対する木の抵抗性が分かります。 木は、温度が300℃になって燃え始めます。ただ、木は不導体なので、柱の表面が燃えても中はすぐには影響を受けず、梁などの荷重を支え続けます。一方鉄は、それ自体は不燃ですが熱伝導率は高く、高温に達すると
、ぐにゃりと変形します。 ●木と「反り・割れ」生きている木は、その調湿性から、反ったり、伸び縮んだりとよく変化します。木にわれや反りが生じるのは、木の収縮率と膨張率が接線方向と放射方向で著しく異なるためです(木の割れは、状態にもよりますが構造上の強度とは直接関係はありません)。 したがって、木を建築材料として用いる場合、この変動幅を少なくするために、あらかじめ木を乾燥させて平衡含水率(水分の出入りの釣り合いを取る)の状態をつくりだしておく必要があります。木は本来、長い時間をかけて寝かせるのが一番いいと言われます。木の乾燥は、水分を抜くだけでなく、反り、伸びや縮み、狂いなどの内部応力を抑え、木をいい状態に落ち着かせることが大切です。
![]() 会員のみなさんの声木をテーマに寄せられた会員のみなさんの声を集めてみました。 暮らしの一枚より日々の暮らしぶりを、1枚の写真とコメントでご紹介していただく「暮らしの一枚」のコーナーでは、こだわりの木の家や、木のある暮らしの楽しさについて写真をいただいています。みなさんからのご投稿もお待ちしております。 素材としての木山で育てられた木は、じっくり乾燥、製材され、町へと運ばれます。ふるだぬきさん、ラスティさんからは製材工場の見学についてのご投稿です。 内装・外装みなさんの家では、どのようなところにどんな風に木を用いておられますか?会員のみなさんが、それぞれの経験談や判断基準をご紹介くださっています。 木の家について木の収縮、経年変化、特性、メンテナンスなど、木についての幅広いご意見をいただいています。 メンテナンス木材を用いるとき、どうしても気になるのがメンテナンスのこと。塗装やお手入れ方法などの情報をいただいています。 事務局より今回の資料は、「OMソーラーを勉強する本。」より抜粋したものをまとめてみました。P106〜109には、それぞれ資料を裏付けるデータが掲載されていますので、興味のある方はぜひご覧ください。 なお、OMソーラー協会のサイトでは、木の家の利点や上手な暮らし方、大工さんたちの仕事ぶり、建築例などをおさめた「木の家に住むことを勉強する本」をご紹介しています。木について、より詳しく勉強してみたいという方にお勧めです。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ページトップ↑ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||